ヒッチハイク日本一周 9日目のお話し。
〈前回のあらすじ〉
Good Neighbors Hostel との別れを惜しみながらも日本三名園のひとつ「兼六園」にて金沢の溢れ出る風情を享受。忘れかけていた青春の2文字にも触れることができ、Next 地図でしか見たことのない新潟へ。
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どうも、中の人です。梅雨と言われながらも朝から快晴、エメラルドの海から聞こえてくる波の音。沖縄である。今帰仁村である。しっかり沖縄感を出すために僕はこんがり焼けて九州に戻ろうと思う。ちなみに僕は金銭面的都合で行きのフェリーのチケットしか買えていない。そう、帰れないのだ。なのでどうにかして沖縄で帰りの渡航代金を稼いでこようと思う。幾つか考えてはいるけど、もし奇想天外な稼ぎ方あれば教えてください。実践してきます。
〈ヒッチハイク日本一周 9日目のお話し。〉
天気は曇天、僕は天候によるモチベーションのアップダウンがあるため重要項目である。新潟散策は思いの外 難航した。廃止された鉄道、行き止まりの数々、徳永英明も驚愕 壊れかけの廃墟 の羅列を横目にやっとこさ国道までたどり着き、僕も驚愕した。
「やべえ、超バイパスじゃん」
※超バイパスとは莫大な耕地面積を誇る新潟が提供している、見渡す限り信号もなければ「もはや高速道路じゃね?」とも思わせるような下道とは一線を画した国道兼ねてバイパスの意である。
新潟の独特な道路形態に苦戦を強いられる。
見込みのある道路を見つけることができない。出発してから新潟という土地を5時間以上はヒッチハイクしてみたり、歩いたりしただろうか。あの道でもない、この道でもないと道を模索しながら十数キロは徒歩で移動している。荷物も重いし道は攻略できていないままだし、このままだとマズイなー。捕まらんヒッチ全然おもんねえ!と現実に打ちひしがれている中、裏道のマンションの裏を通ったとき、1人の女性が話しかけてきた。ぶんちゃんとの出会いである。
「ワーーー!ヒッチハイク!?ヤーーーッすごーい!!!テレビでみたことあるー!!!どこからきたん!?」
歩き続けて疲れていたのもあったのだろうが、文ちゃんへの第一印象は
(て、テンションたけえ…。)
間違いなくこの感情だったことを今この場を借りて告白しておこう。笑 しかし、この文ちゃんこそ新潟脱出への救世主となる恩人だったのだ。話しているとめっちゃいい方で人との繋がりを大切にしている方。そして文ちゃんは「ケアル」に匹敵する安東へのHP回復呪文(FFの経験が無いため治癒効果は不明)。
「途中までやったら乗せて行ってあげれるよ!」を唱えた。トゥルルルルル
あー、この言葉聞きたくて何時間も歩いてきたんやん。
安東のHPが全回復した。
僕はアビリティー、1日の終わりに呑むビールの決め台詞である「この一口のために生きとるようなもんや」にもよく似た感情を覚えた。てれててっ てっ てっ てー
恐らく効果音は「ド◯クエ」のアレだ。
こうして僕はVS 新潟バイパスとの闘いに終止符を打つことができた。後にも先にも1番手こずったのは恐らくココだっただろう。
途中、文ちゃんと カレーのバリエーションが豊富な人気チェーン店「CoCo壱番屋」に立ち寄り、ご飯をご馳走になった。CoCo壱がフランチャイズ(流通における事業形態)であることはご存知かと思うが、ここ新発田インター店は夫婦で営まれていた。是非新潟でふとカレーが食べたくなったら、本格インドカレーよりも、ハウス食品さんの「バーモントカレー」やハウス食品さん(カレーのルウ業界ってハウス食品が牛耳っていたのか)の「こくまろ」よりも、新発田インター店のCoCo壱番屋に足を運んで欲しい。もし新潟でカレーが食べたくなったらの話だ、他を否定している訳では無いし何より僕もハウス食品さんのバーモントカレーやこくまろは大好きだ。(一応保険をかける)とても暖かいアットホームな雰囲気で、今までのCoCo壱のイメージを良い意味で壊してくれるだろう。
コーラまで頂いちゃいました。
そして、救世主 文ちゃんともお別れのとき。
「これから上はもっと寒くなるから。」と文ちゃんは巻いていたマフラーをそっと僕の首にかけてくれた。このマフラーが何度僕の野宿ライフを救ってくれたか。ありがとう、文ちゃん。旅をしていて度々(決してシャレでは無い)思うことがある。その土地を好きになるかどうか、大部分の割合をを占めるのはやはり出会う人だ。文ちゃんと出会ったことによって僕は新潟が好きになった。嫌いな場所が多いより、好きな場所が多い方がそりゃあ良い。文ちゃんから沢山のことを学べた、ありがとう。
暗くなってきた、ちょっと急がんとな。
コンビニの喫煙所で一服中を突撃した新卒の整体師 鷲尾翼(22)さん!
まだ会社に入ってまも無いからこそ感じることがあるみたいだ。少しは職場になれたかな、そっちはどうだい?同世代頑張ろうな!新潟リハ大卒。
そして次はリョースケ、ななこちゃんカポー!なんと2人は新潟リハ大!!!さっき乗せてくれたOB翼の後輩だ!新潟リハ大の人優しすぎか!!!笑 なんと19歳、若い。 海沿いを通りながら、「明るいとここが綺麗!」という言葉を何度聞いただろうか。このとき既にPM11:00。しかし本当によー乗せてくれたな…。
県を跨ぎ、山形の鶴岡市に到着!
このとき、もう日も跨いでいた(AM0:30)また帰るのに1時間半はかかるだろう。明日も朝一で学校らしい。本当によー乗せてくれたなマジで。かっこよすぎる、そして助かった。ありがとう!!!幸せになってくれな、リスペクト!!!!!
in 山形、in 東北 したのは良いけど
あれ、これからどうする?笑
さすが東北、マジで寒いぜ。笑
そうだ、鶴岡駅の待合しっ
ガーーーーーーガシャん。← 駅のシャッターが閉まった音。
…うん、おっけーおっけー。もうそういうことよね、やるか野宿。
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— 安東 佳介@ヒッチハイカー (@s52nd_street) 2017年6月13日
鹿児島←→沖縄 のフェリー 片道¥14,610 とバリ高かったので、写真売って渡航費が稼ぎました!笑 なんせ到着したは良いけれど沖縄で稼がないと九州に帰れない状態…超ファンキー。2日間で売り上げなんと…¥14,650!40円上回りました。行くぜ九州#ヒッチハイク日本一周 pic.twitter.com/eidpF1Sit2
とぅーびーこんてぃにゅー、
ちゃお。