ヒッチハイク日本一周5日目のお話し。
〈前回のあらすじ〉
大阪の友人宅で目覚めた僕は、観光モードスイッチをオンにした。ぶらり旅をしながら関西の人たちの暖かさを身にしみて感じることができた。無事四條畷の保育園から高校まで一緒であった幼馴染の家に辿り着く。彼女の友人らも集い、一夜限りの宅飲みパーティーを開催、関西の学生の話も聞けて何だか僕まで若くなったような気になって眠りに落ちた。
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どうも、中の人です。現在日本の最北、北海道の札幌より発信中。無計画で始めた旅のため着いた先々で問題は発生するけれど、そこで奮起してどうにかしようと「思考」する瞬間に生きていると実感できます。折り返しスタートです。
〈ヒッチハイク日本一周5日目のお話し。〉
朝、何か騒がしさを感じて僕は目を覚ました。まだ視界のぼやけた眠たい目を擦りながら保育園からの幼馴染である白石も部屋を見渡す。やはり何か騒がしい。僕の寝ていたリビング的スペースは玄関を開けて二階へと続く階段を登ったところに位置していた。階段より少し荒い足音が近づいてくる。「車が動かない!」息を少し荒げた白石が不安そうな顔をして叫んでいた。
車が動かない、そうか。ん、車が動かない?
寝起きの脳が一気に動き出した音がした。というのも朝から彼女が京都まで送ってくれるという話が挙がっていたからだろう。これは他人事ではない。そう感じたとき、人は瞬時に動き出すみたいだ。(個人差はあるかと思います)朝からガソリンスタンドまで足を運ぶも、何が原因なのかは不明。スタンドまで車をおして運ぶか業者を呼ぶか、保険には入っているのかなどの議論を展開し業者NAFTAを呼ぶ方向で一致。しかしくるのは午後3時ごろとのこと。オッケー神様、ズルせず自分で捕まえて乗って行けってことね。やはりヒッチハイクの神様の目に止まったみたいだ。午後からヒッチハイク決行は確定した。白石に感謝の意と車の検討を祈り安東は次の街へ。サンキューな白石。
そして歩き回りながら、地図を見ながら一番京都行きの車が多そうなルートを探す。やっとの想いで辿り着いた国道号線。Jesus Christ.まじかよガッツリバイパスじゃん。正直ヒッチハイクするには環境は最悪だった。モノは試しだ、一度やってみよう。
少なく見積もって三回は轢かれかけた。ダメだ、さすがに生命が惜しい。場所変更!とその場から逃げるように離れようとした瞬間「どこまで?」と一番僕が欲していた言葉が降ってきた。「京都です!!!」と捨てられた子犬のような顔でおそらく僕は叫んでいただろう。「いいよ、乗ってけよ!」
救世主降臨。
ZAC としやさん、あみさん御夫婦。僕が無謀な試みをしているのをみて、もう一周してきてくれたらしい。どんだけかっこいいんすか…「京都のどこまで行きたい?」この問いに、いちミーハーとして「金閣寺!」と答えていた。平等院鳳凰堂と悩んだ。あとあと聞くと家は僕を拾ってくれたバイパスから5分ぐらいのところらしい。どうやったらそんなにイケメンになれるんでしょうか。飲食店でずっと仕事をしていたらしく、今は辞めて自分の店を出すために物件探し中とのこと。安東が世界を変えること。としやさんたちの自分の店を出すこと。飲食店の労働時間、社会的地位、「孤食」の時代によるファミレスの失速、コンビニの一人勝ちの話など僕も飲食店にいた期間が長かったので疑問に思っていたことなどをディスカッション。本当に楽しく時間が早かった…。早ければ夏にはお店はできるとのこと。必ず食べに行きます!!!ありがとうございました!!!
そして金閣寺観光。
そして鴨川の川床へ。
ここで変な人に出会う。笑 ナミキさん(23)元ヒッチハイカー 現在博多在住。流れで川辺で呑むことに。聞くところによると彼は東と西2回に分けて日本一周したという。めっちゃおにぎりやらビールやら奢っていただきましたアザス!!!
色々話して、ヒッチハイク先駆者の苦悩の話、泊めてもらった方と一戦交わった話、ゲイに襲われかけた話などかなりユニーク。笑 僕はすごく健全なヒッチハイクの旅をしているなーと安堵のようなものが。笑 そういえば、最近まですっかり忘れていたわらしべ長者の件。
僕が高宮ニノカタバルの店長、T岡さんに誕プレであげたプロ野球名鑑、Jリーグ名鑑2017がそんまま返却され、
この二冊を持ってスタートすることに。
名鑑は500円超えていたので原価割れもいいとこだが...まあいっか!白石とわらしべチョーーージャ!!!
そしてこの鴨川でなんと...
山崎(良いウイスキー)に変わりました。笑 ナミキさんとわらしべチョーーージャ!!!なんてこった、案外順調にいくんじゃないこれは。乞うご期待!
さあそして河原でおっちゃん達とも絡んでお酒を頂いたりと楽しい時間を過ごしたり、女の子8人の集団の中に乱入してって女子会など時間を完全に持て余して遊んでいると、ヒッチハイカーと遭遇。この時点で正直野宿が確定しているヒッチハイカー集団。とりあえずナンパ大会開催。2:2に別れてナンパすることに。夜の京都をグルグルする単細胞なヒッチハイカー達。笑 色んな女の子達と話しました。最終的に河原で息尽きる安東と京都のパリピガールたち。謎の図である。
眠気はMAX、もう無理、河原で野宿。こうしてナンパ大会は体力の限界により終了。そして四人とも集う、我ら負け組ヒッチハイカー。コンクリートの冷たさが心と体に染みやがる。ぐっないKYOTO.
ちゃお
昨日無事札幌に着きました!!!北海道に上陸してから札幌まで330km以上という恐ろしい広さにビビりましたが何とか折り返し地点!沢山の人と出会えた2週間弱、本当感謝っす!ありがとう!!!#ヒッチハイク日本一周 pic.twitter.com/eW9QNEBPvp
— 安東 佳介@ヒッチハイカー (@s52nd_street) 2017年5月13日